竜の口山山頂廃寺
四御神(しのごぜ)参道の中腹に奥池があります。その手前20mくらいのところに山頂廃寺跡と奥池下古墳を示す道標があります。
木や草が茂っていて入るのに勇気がいりましたが、入ってみると意外に行きやすい道になっていました。すると、きれいに組まれた石垣が次々に見つかりました。
建物の跡は全く見えませんが、明らかにお寺の跡です。
ふと足元を見ると、草や落ち葉に隠れているけれど石畳でした。参道だったのでしょう。
その道を登っていくと奥池に出ます。奥池から四御神参道を下り、さっきの廃寺の道標のところに戻ると、ここにも道に縁石や石段があるのに気づきました。今まで何度も通ったのに、気にもしていませんでした。ていねいに造られていたのですね。
その後聞いた、地元の96歳になるおばあさんの話。
「去年の6月2日、(畑仕事をしていて)ハミ(マムシ)噛まれて入院しとったんじゃ。危なかったんよ。」
元気なおばあさんです。怖いので、もうやぶに入るのはやめにします。
参道入り口の案内板をよく見ると、山頂廃寺は奥池のすぐ下でなく、近くの小高い山の上にあります。下の写真で、ちょっと上のほうの丸いのが奥池です。
どう見ても石垣は寺の跡ではありません。むしろ場所としては奥池下古墳ですが、そんな時代のものには見えません。寺の参道の一部なのでしょうか。わかりません。